脳力と正しい自己認識

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脳力(能力)と正しい自己認識

 仕事をしている中で、あるいは普段生活されている中で「自分にはどんな脳力があるのか」と思ったことはございますか?

 ジグ・ジグラーはいいます。
「人間は何かを成し遂げるために、この世に生まれてきたと信じています。そのためにも正しい自己認識をすることが大切です」

 この自己認識について、ジグ・ジグラーは何人かの泥棒の例を挙げて、話しをしてくれています。
 その中の一人について今回はご紹介させていただきたいと思います。
 エマニュエル・ニンガーという19世紀の男性の泥棒です。

 ある食品店で買い物をした彼はレジで20ドル紙幣を女性主人に渡したのですが、彼女の手には彼の買ったほうれん草の葉をつかんで袋に入れるときについた水滴が、まだ残っていたのです。

 彼女が濡れたままの手で20ドル紙幣を受け取ったとき水滴が紙幣についてしまいました。そのとき彼の渡した紙幣のインクが滲み始めます。
 彼女はとっさにお客の顔を見ました。しかし、エマニュエルとその女性主人は近くにすんでいる友人で、長年の常連さんであったため、店主は「彼に限ってそんなことするはずない」と思い、おつりを渡しました。
 しかし20ドルといえば当時はかなりの金額であったため、女性主人は警察に行って、調べてもらうことにしました。

 やがて警官2人がやってきて、偽札だとわかります。結果、警官はニンガーへの捜査令状をとり、ニンガーの家へ向かいます。
 ニンガーも最初は否定しますが、警官が捜索していると屋根裏に20ドル紙幣の印刷機を見つけます。ただその印刷機はとても単純なもので、イーゼルと絵筆、絵の具そして紙だけでした。
 彼は絵の脳力が非常に高く、その脳力を偽札作りに使ってしまったのです。実はその部屋で彼の描いた肖像画が3点見つかりました。
 警官はそれをオークションへ出すと1枚5000ドルの値段が付きます。

 皮肉なことに20ドルを描く時間と肖像画1枚を書き上げるのに必要な時間は全く一緒だったとのことです。
 彼は有能な画家として社会に大きな貢献をし、はるかに裕福な暮らしができていたかもしれないのです。
 ジグ・ジグラーは続けてこういいます。
「自分の本当の脳力を正しく認識していない人も、紛れもなく泥棒です」

 正しい自己認識は普段の生活にも出ます。

 普段自分たちの着ている洋服、選ぶ仕事、友人、自分のしている行動、とる態度、そのほか私たちにかかわるあらゆることが普段の自己認識と密接に結びついています。正しい自己認識を始めることで、自分の意外な脳力が見つかるのかもしれません。

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