自己催眠で潜在脳力を引き出す!

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潜在意識にアクセスできる「自己催眠」

 あなたは「催眠」という言葉から何をイメージしますか? 一時期テレビで取り上げられていたショー的な催眠は、一部分に過ぎません。催眠状態とは、心身をリラックスさせることで、ある一点に意識が向けられている状態のことをいいます。そして催眠状態は2種類に分けられます。

  • 自然催眠:日常生活の中で起こる催眠状態です。何かに集中していて、話しかけられても気づかない、電車の中などでウトウトする、など。
  • 人工催眠:意図的に誘導する催眠状態です。第三者の力で催眠状態に入る「他者催眠」と、自らの力で催眠状態に入る「自己催眠」など。

 「自己催眠」とは無意識で行っている催眠状態を自らの力で意図的に作り出し、潜在意識にポジティブなイメージや、アファーメーションを植えつける行為です。「他者催眠」にはセラピストによる催眠療法があります。催眠状態を活用して、不安や恐怖を克服したり、自らに課した不必要な制限を取り払う、古くからある心理療法の一つです。

 過去に受けた心の傷のケアなど、催眠療法でしかできないものもありますが、願望実現のために行うのであれば、無意識のうちにつくってしまった自己制限を取り払うことができればよいのです。「自己催眠」は、潜在意識に働きかけ、自らの可能性を切り開くことができる、願望実現には欠かせないツールなのです。

「催眠」の変性意識状態

 催眠にかかると嫌いな食べ物を平気で食べたり、踊りだしたりします。テレビなどでこのような姿を見ると、催眠中には意識がないのではないかと思いがちですが、どんなに深い催眠に入っても、意識がなくなるわけではないのです。意識というのは二つに分けることができます。

  • 顕在意識:自覚している意識のこと。自覚的意識とも呼ばれています。全体の意識の3~5%です。
  • 潜在意識:本人が自覚していない意識化の意識のことで、無自覚意識とも呼ばれています。全体の意識の約95%~97%です。

 催眠状態での「意識」は、顕在意識の働きが収まっているだけであり、通常より潜在意識にコンタクトしやすくなっています。心理学ではこの状態を「変性意識(トランス)状態」と呼びます。何かに夢中になっているような自然催眠のときも、一種のトランス状態なのです。
 「催眠」は主に暗示によって、「意図的にトランス状態をつくりだす」行為です。天才と呼ばれていた偉人や発明家などは、このトランス状態を意識的、もしくは無意識に行い、内なる脳力を発揮していました。「催眠」は、可能性を秘めた潜在意識にアクセスできる、ひとつの方法なのです。

催眠はすべて「自己催眠」である

催眠中の脳周波

 催眠中であっても、意識はあるため、自分は何をやっているのか、何をしているのかが、ハッキリわかります。人が眠りに入ると、脳の周波数が少なくなり、うたた寝程度の浅い睡眠で脳波がシータ波、熟睡状態ではデルタ波となります。
 催眠中は催眠の質や、そのときに与えられる暗示の内容によって、この脳波も変化します。

 ベータ波:13~30Hz
 ●誘導の初期段階
 ●覚醒しているときの脳波
 ●目覚めているときの大半はベータ波ですごしている
 ●緊張に関連しています
 アルファ波:7~13Hz
 ●誘導が進んで、リラックスしてきたとき
 ●何かに夢中になっているとき
 ●考えごとをして、ボーッとしているとき、ウトウトしているときなど
 ●緊張はしていないが、知覚は敏感になる
 シータ波:4~7Hz
 ●催眠と覚醒の境目
 ●浅い催眠。目覚める直前や、寝る前のまどろんでいるときは、シータ波の状態
 ●想像力が増す
 ●アイデアなどが浮かびやすい
 デルタ波:0.5~4Hz
 ●深い催眠状態
 ●深い休息をとり、夢などを見ている。

 デルタ波が出るような深い催眠状態に入っていても、例えば催眠者が質問して答えさせたり、動揺するような暗示を与えたりすると、途端にベータ波に戻ってしまいます。

 「腕が曲がらない」という暗示を与えると、腕を曲げようとしても、曲がりません。これは、催眠者の暗示に潜在意識が「腕を曲げない」と同意し、行動したことから起きます。どんな暗示であっても、潜在意識が同意しないことは行動に移せないので、本当にしたくないことは行動に移せないのです。催眠者の暗示に支配されているように見えても、暗示されている側が催眠状態に入り、暗示を受け入れてこそ、変化が起きます。

 人間の意識は理性の働きをつかさどっているので、その人の道徳観、倫理観に反するようなことや、心理的・肉体的に受け入れられないことには反応できません。催眠によって操られることはないし、すべてが可能になるわけでもないです。つまり催眠誘導をしてもらう「他者催眠」も、自分で催眠状態に入る「自己催眠」も、あなたの潜在意識次第です。

アファーメーションを最大限に活かせる催眠時の精神状態

 肯定的な言葉で、成功したイメージを脳に送り込む「アファーメーション(自己説得)」は、催眠の重要なベースとなる「暗示」と同じようなものです。「トップセールス・パーソンになりたい」という目標を立てながら、「トップは無理かな」と思ってしまったら、脳に否定的なプログラムを送り込んだことになり、「できない」と自己暗示したことになります。

 催眠状態に入ると、自然に身体中の力が抜けてリラックス状態になります。ウトウトしたり、多少頭はぼんやりするが、意識はしっかりしているので、自分が心の中で唱える暗示の言葉や、思い浮かべるイメージには集中できます。これが、日常的に起こるトランス状態と大きく違う点です。

 ここで、「私はトップセールス・パーソンだ」というアファーメーション、肯定的な暗示を唱え、トップの売り上げを達成した自分をイメージします。それも「集中しなくては!」と力んでではなく、リラックスしている状態で自然に行います。身体がリラックスしていれば、精神的にもゆったりとした落ち着いた気分になってきます。
ぼんやりとした感覚が心地よくなるような状態の中で、暗示やイメージに「自然に」集中していると、現実感が希薄になっていき、いつの間にか「トップは無理かな」と思っていた自己イメージから解放されることができます。潜在脳力を引き出し、可能性を広げる「自己催眠」は、明確な「未来の自分」のイメージさえあれば、いつでもどこでもできるようになれます。

実践方法

 今回は3つの実践方法をお伝えできればと思います。できれば、一人のときで、リラックスできる場所で就寝前などにやってみてください。※眠くなる場合もございますので、運転中はお控えください。

1.まぶたの開閉法

 まぶたの開閉を繰り返し行って、目に疲労感を生じさせ、催眠状態へと誘う。いったん目をあけたら、そのまま5秒ほど間隔をおいて、閉じる。また閉じたまま5秒ほど間隔をおいて、開く、を繰り返します。「開けて閉じる」を1セットとして、10セット行う。

2.数の逆算法

 数を逆算することで、自分の内側の世界に入っていくような感覚をつくり、深い催眠へ入っていく。30から0までゆっくりと数えながら暗示文を唱える。
 暗示文「これから私は数を30から0までゆっくりと数えていく。数をひとつ数えるごとに、私は自分自身の内側の世界に入っていく。私のための静かなやすらぎの世界に入っていくのだ。30、29、28、……3、2、1、0……今、私は完全に自分の内側の世界に入っている。心が静かで穏やかだ。頭の中がホワーンとしてウトウト、ウトウトしている。うっとりするような、とてもいい気持ちだ」
 暗示文はぼんやりとした感じで唱えるだけでOKです。

3アファーメーション

 具体的で覚えやすく、イメージしやすい言葉を設定する。願望が実現したことをイメージしながらアファーメーションを行う。
 アファーメーションを唱えるときは笑顔で唱えると、ポジティブな気持ちになり、より効果的です。

「催眠状態に入った」と信じることが大切

 「自己催眠」を始めたばかりの、ごく軽い催眠段階は覚醒状態とそれほど変わらないので、「本当に催眠状態に入っているのだろうか」と不安に思うかもしれません。まずは、「催眠状態に入った」と信じて、できれば毎日、続けていただくことが大切です。目が覚めているときより気持ちが落ち着いただけでも「催眠状態に入った」と信じてみてください。そう信じることで、被暗示性が高まり、ポジティブな暗示に対して反応しやすくなります。

 「自己催眠」は、自分が本来持っている脳力を自らの手で引き出す作業です。長い間、自分の中に眠っていた脳力なのです。すぐに効果が出なくても、あせらず、力むことなく、全身をリラックスさせ、暗示とイメージを楽しむつもりで、続けてみてください。

※本稿は「Insight」2005年6月号の一部を引用・抜粋のうえ、編集したものです。

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