トム・モナハンの成功を支えた「黄色いノート」

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トム・モナハンの成功を支えた「黄色いノート」

トム・モナハンの成功を支えた「黄色いノート」

 ドミノ・ピザ創業者のトム・モナハン。彼は、わずか500ドルという小額資本で始めた一軒のピザショップを、世界最大の宅配ピザ会社にまで成長させた。
 なぜ、彼はこのような成功を収めることができたのか。それは、ナポレオン・ヒル博士の教えによるところが大きい。
 ヒル博士は言っている。

「人が成功を手にするために、必ず持っていなければならない資質が一つある。それは、自分の求めているものが何であるかということを理解し、それを手に入れるために強い熱意を持って、明確な目標を設定するということである」

明確な目標を設定する

 モナハンは、1986年にロバート・アンダーソンと共同執筆した『ピザ・タイガー』という著書で、ヒル博士の成功のノウハウをどのように実践したかについて、次のように述べている。

「経営の基礎を組み立てることが、私にとっての目標設定です。進むべき方角を知るためには、目的地を決めておかなければなりません。仕事をしているようなふりをして何かが起こるのを待つだけという姿勢では、会社経営であれ、個人の仕事であれ、家事であれ、すぐに体が言うことをきかなくなってしまいます」

 彼は更に、自分自身の目標設定法についても述べている。

「何かがひらめいたり、考えついたりしたときには、そのつどノートを取るのが私の目標設定法の秘訣です。しかし、目標設定という言葉は、あまりにその意味が漠然としており、私の意図することは十分には伝わりません。
ですから説明が必要です。私がしていることは、素晴らしい夢を築き上げることなのです。
目標とは人を奮起させるものでなければなりません。そうでなければ、人はその目標に向かって努力しようという気にはならないからです」

「私はどこへ出かけるときでも、愛用の黄色いノートを持ち歩きます。考えついたことや、目標に向けての計画、夢、当面する問題の分析などのすべてを……。そうです。私の心に浮かんだすべてのことを、手元のノートに書き記しているのです」

「1冊のノートを使いきれば、さらにもう1冊のノートを使います。ときには、内容別に何冊ものノートを持ち歩くことになります」
 このように、実に念入りで、それらを徹底して実践していることがわかるだろう。

思考の過程を重視する

思考の過程を重視

 しかし、そこまで念入りであるからといって、自分が書きとめたノートをモナハンが読み返すことはめったにない。
「私にとって大切なことは、書くという行為の過程です。ノートを取るということは、考えたことを書き記すという行為です。が、大切なのはノートに残した言葉ではなく、あれこれと考えた過程なのです」

 こういうわけだから、彼が設定する目標は多種多様である。

「設定する目標には、長期目標、年間目標、月間目標、週間目標、1日の目標があります。1日の目標は、『今日はこれとこれをすること』といったような形式になりますが、長期目標は願望の雑記帳とでもいうようなものです。長期目標以外の目標は具体的に細目を記し、取るべき行動を明記しているのです」

 ある年のモナハンの年間目標を例に取ると、彼は「500店舗」という達成目標をリストの最初に掲げている。つまり、その年のうちに、500店舗のドミノ・ピザを開店するということなのだ。

背水の陣を敷く

 モナハンは「500店舗」という達成目標について、次のように述べている。
「当時のドミノ・ピザの発展段階では、これはたいへんな目標でした。しかし、達成不可能な数字ではありませんでした。この目標で大切なことは、それが具体的な数字だったということです。
ただ単に、今年はチェーン店を増やそう、などという漠然とした目標ではなく、500店達成か、そうでなければ破産だという姿勢で臨んだのです」

 また、ヒル博士を思わせるような口調でこう語っている。

「目標が明確で具体的であれば、他人にも理解しやすいものです。ナポレオン・ヒル博士も言っているように、実はこれがいちばん大切なことなんです。
企業目標に取り組むときには、経営者はその目標を達成するためには、社員にその目標を徹底させなければならないからです。
その目標の何たるかをしっかりと理解させ、実行可能であるとの信念を持たせ、社員に、自分たちは達成できるとの確信を持たせる必要があるのです」

 この目標設定には、もう一つ重要な側面がある。それは達成期限を明確にすることである。

「この目標は、いつか近い将来といった期限のはっきりしないものではなく、明確な期限として、年末までに達成するものとする」
 といった具合なのだ。

 ある年のノートをのぞくと、4ページにも及ぶ翌年の年間計画に、仕事上の目標にとどまらず、健康上の目標も含めた150もの達成目標が書き記されていた。
「体重を75キロまで落とすこと。1日おきに腕立て伏せを200回はすること。脂肪とコレステロールの摂取を控えること。マラソンを完走すること。レイ・クロック氏に会うこと……等々」

 モナハンはこれらの目標の大部分は実現したが、あと一息というところで実現できなかったものもある。実は先に紹介した大目標も実現できなかったのである。
「500軒目の店舗の開店は翌年に持ち越しになってしまいました。しかし、あと一息というところまでいったおかげで、私はよけいに闘志を燃やして、目標店舗数の達成にまい進することができました」

 目標達成を多少は欠いても、そのことが一段と闘志に拍車をかけたのである。

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