ダイアモンド☆ユカイが語る、Rock’n’Rollで紐解く成功哲学

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
成功哲学

奇跡のバンドU2

結成以来、30年以上オリジナルメンバーで活躍し続けている奇跡のバンド、U2。
決して立ち止まらず進化し続ける彼らには、成功へのヒントがあふれてるぜ。

成功者のすべての要素を持ち合わせているグループ

 オレは、U2を「成功者のすべてを持ったグループ」だと思ってるんだ。
 U2は80年にアイルランドでデビューして以来、常に音楽シーンの最前線で活躍してきた。売れるまでは団結していたバンドでも、成功するとメンバーが仲違いして解散したり、メンバー交代したりする。でも、U2のメンバーは脱退も交代もないんだ。メンバーの結束力が信じられないぐらい固い。

 エアロスミスもメンバーの結束が固いけれど、それは一度空中分解したからこそのもの。それに比べると、U2はバンド結成以来、ずっと結束し続けていて、活躍し続けている。そんなバンドはU2だけだよ。

アイルランドから出てきた80年代のロックバンド

 オレがU2を聞くようになったのは80年代。ちょうどバンドでプロを目指すかどうか悩んでいる頃だった。アイリッシュだからか、カントリー的でローカルな雰囲気があったよ。ボーカルのボノが垢抜けない格好をしていて、ジ・エッジが印象的なギターを弾く。それが最初の印象だったな。
 社会問題を扱ったメッセージ性の強い曲が多かったよ。でも、ホントのことを言うと、オレは日本人だし歌詞の深いところまで理解できたわけじゃなかった。政治色があるバンドなんだなって感じた程度。

 ブライアン・イーノと組んで、U2ならではの不思議な音を作った時期もあった。ディレイを使い独特なU2サウンドを作ったんだ。だいたいバンドって、音楽的に認められると終わるんだよね。たいていは、メンバーのエゴのぶつけ合いが始まったり、契約関係でもめたり。だからこのあたりで、U2もバンドとしてピークを迎えたように見えたんだ。

成功

ブルースやダンスビートまで取り入れて進化を続ける

 でも、U2はあくなき追求を始める。アメリカに活動の拠点を移して、そこから真骨頂を発揮しだすんだ。87年に「ヨシュア・トゥリー」、88年に「魂の叫び」と立て続けにアルバムを発表。「魂の叫び」はドキュメンタリー映画にもなった。この映画を見るだけでも、U2のスタイルのひとつが見えてくると思うよ。ライブシーンはやっぱり反体制的な印象を強く感じるね。「そんなこと歌って、大丈夫なのかな?」って心配になるぐらい。

 そういう社会的なメッセージ色が強いところは変わらないんだけど、U2のすごいのは、アメリカに行ってサウンドをがらっと変えてみせたことなんだ。アメリカのルーツ・ミュージック、ブルースやカントリーを取り入れるようになる。しかも、U2なりの解釈を加えてね。あれだけ斬新なサウンドをやっていたバンドが、ロックのルーツに戻るのは探究心だよね。それでアメリカでも成功するんだ。

 でも、91年に出した次のアルバム「アクトン・ベイビー」ではさらに進化する。衝撃的だったよ。それまでのアルバムとは全く違って、ダンスビートを用いた前衛的なサウンドなんだ。

絶えず死んでいくことが進化の源泉になる

 バンドって、もともと進化が難しい存在だと思う。下手をしたらファンが離れてしまうし、変わることへの恐怖もある。でも、U2の場合、別のバンドと言えるくらいの進化をするんだ。古いものをどんどん脱ぎ捨てて、新しいものを身にまとっていく。新しいもの、古いものを自分たちなりに取り入れながらね。
 進化って難しいよね。進化したい、成長したいと思っても、なかなか変われないのが現実だよ。

 ボノはU2の進化について、「絶えず死んでいく」って表現している。常に今の自分を脱ぎ捨てて、新しいところに向かっていくんだ。
 そういう精神はなかなか持てないだろ。過去の栄華があって、多くの人に認められたスタイルを脱ぎ捨てていくなんてさ。

迷いのなさが強さになる

 U2が他のバンドと違う点は多い。
 まず、U2の音楽は決して新しくはないのに、なぜかU2がやると新鮮な輝きがある。オーソドックスなものをベースにしながら独特のサウンドに聞こえるのが、他のバンドと違うところなんだよね。オリジナリティの強さだと思うよ。

 それから普通、バンドは一人か二人のカリスマ的存在がいるけれど、U2の場合はそれがない。もちろんボーカルのボノが一番中心的な存在ではあるよ。でも、デビュー当時はギターのジ・エッジが目立ってたな。とにかく、メンバー全員が自分の持ち場で進化してるんだ。だからベースのアダム・クレイトンも、ドラムのラリー・マレン・ジュニアもかっこいいんだよ。

 バンドを引っ張るカリスマがいるわけじゃなくて、メンバー全員がバンドを前に進めているように見える。バンドというより、ファミリーに近い存在なのかもしれないね。
 そして何よりすごいのは、変わり続ける意識。飽くなき探求心。怖いもの知らず。そもそもロックはそういうものなんだけど、ある程度の金銭的な成功、地位、名声を手に入れたら、新たにチャレンジする気力がなくなることのほうが多いだろ。

 それなのに、U2にはそれができたのは、常に進化のテーマがあったからじゃないかとオレは思う。ブルースだったり、ディスコだったり、時代に合わせた音楽をU2なりの解釈で創り上げるのが目の前の課題として刺激になったんじゃないか。
 そしてやっぱり、変わり続ける意識をメンバー全員が共有していること。強烈なマスターマインドだよ。メンバーやバンドから迷いを感じないんだ。前に進むことに対する迷い、絶えず死んでいくことに対する迷いもない。向かう方向に対する迷いもない。強くて当たり前だよね。迷いがない人には勝てないよ。

 迷いは人を弱くして苦しめる。過去の栄光を引きずったり、本当の敵を忘れちゃって、味方が敵になったりすることもある。バンドでも、政治でもそういう場面を見ることがあるだろ。でもU2にはそれがなくて、メンバーを100%信じているように見える。その仲がもう30年以上、続いてるんだ。正直、オレも秘けつを知りたいぐらいの結束力だよ。OK!

ダイアモンド☆ユカイ

yukai

1986年に伝説のロックバンドRED WARRIORSのボーカルとしてデビュー。西武球場、武道館などでの超満員コンサートを成功させるも解散。その後はソロとなり、音楽のみにとどまらず、バラエティ番組への出演や、映画・舞台俳優、声優、ナレーターなど幅広いジャンルでアーティスト活動を行う。名前の☆は正確には六芒星。

○オフィシャルブログ『ユカイなサムシング』 http://ameblo.jp/diamondyukai/

(構成/野村 佳代)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

メールマガジンのご案内

ザ・インサイトを運営する株式会社エス・エス・アイでは、サイトの運営だけではなく、
メールマガジンの配信や書籍の販売、セミナーの開催など幅広く活動を行っております。

「学びたい」「成長したい」という気持ちを持つ方に、少しでもお手伝いができるよう日々ご案内しております。

サイトに掲載する情報だけではなく、是非メールマガジンも購読して頂き、人生を豊かにする情報を収集し、可能性を広げて頂ければと思います。

無料メールマガジンの登録は30秒ほどで完了致します。
サイトに掲載されていない自己啓発方法なども配信しておりますので、ぜひご登録ください。

※下記「メルマガ登録はこちら」ボタンより登録ページへ遷移できない際には、
お手数ですが問い合わせページから、題名を「メルマガ登録」とし送信いただけますよう、よろしくお願い致します。>>問い合わせページはこちら

※フリーメールアドレスなどを用いるとメルマガが届かない、迷惑メールフォルダに入ってしまうなどの可能性がございます。その際はお手数ですがアドレスの変更や迷惑メールフォルダの設定変更を何卒よろしくお願い致します。

メルマガ登録はこちら